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【必見】フリーランスの保険事情&おすすめ節約術

会社員からフリーランスという名の個人事業主になると「年金や健康保険、税金の手続きをしなければならないのが面倒だ」と感じる人も増えるでしょう。「収入が安定せず、将来が不安だ」という人が多いのも現実です。年金や健康保険の知識がなく、国民年金の上乗せである「国民年金基金」という言葉を聞いたことがない人もいるのではないでしょうか。

しかし、フリーランスとして個人の事業を立ち上げるからには「何をどう検討すればよいのかがわからない」という状態から脱し、自身の年金や保険、税金の仕組みなどについて知っておく必要があります。今回の記事では「知っておくべきフリーランスの保険事情&おすすめ節約術」についてご紹介します。節税の方法にも関わりますので、ぜひ。

【目次】
1.まずはざっくりと確認!サラリーマンとフリーランス「保険」の違い
――サラリーマン
――フリーランス
――サラリーマンとフリーランスの保険制度比較図
――【負担割合で比較】サラリーマンとフリーランスの保険
――【作業の手間で比較】サラリーマンとフリーランスの保険
――正直・・・面倒だ!けれど、フリーランスも保険に入る義務がある
――日本の健康保険加入は絶対なのです!
――知ってる?「フリーランス=国民健康保険」ではない
2.フリーランス必見!フリーランスが加入できる4つの健康保険とは?
――定番!国民健康保険に加入する
――家族も加入できる!前職の健康保険を任意継続
――審査が厳しい?国民健康保険組合に加入する
――文芸美術国民健康保険組合に加入する
3.試す価値あり!おすすめの保険料節約術とは?
――国民健康保険以外の健康保険に加入する
――青色申告で、特別控除を利用する
――フリーランスで収入が少ないなら、扶養家族になる

まずはざっくりと確認!サラリーマンとフリーランス「保険」の違い

まずはざっくりと確認!サラリーマンとフリーランス「保険」の違い

最初に、サラリーマンとフリーランス「保険」の違いについて簡単にまとめてみたいと思います。

◆サラリーマン

・会社で自動的に保険に加入させてくれる(社会保険、厚生年金)
・会社が保険料の半額を負担してくれる
・会社が給料から保険料を天引きして代わりに納付してくれる
・社会保険は扶養家族も含めた金額なので、月額でもさほど負担にはならない
・雇用保険や労災保険がある

※【マメ知識】サラリーマンの保険証は2タイプある
サラリーマンの年金は厚生年金に一本化されていますが、サラリーマンの社会保険の場合は違います。サラリーマンの健康保険証は2タイプあることを、ご存知ですか?「協会けんぽ」から発行されている保険証と、「健康保険組合」から発行されている保険証です。

1.協会けんぽ(全国健康保険協会)

自ら健康保険組合の設立が困難である中小企業が、主に加入する協会です。
保険証に「全国健康保険協会○○支部」との記載があります。

2.健康保険組合

健康保険法に基づき、公法人が運営している組合です。
企業だけで組織された「単一」の組合と、同業種で組織された「総合」の組合があります。

◆フリーランス(個人事業主)

・自分で保険を探して加入しなければならない(国民健康保険、国民年金)
・保険料は全額自分で納付しなければならない
・保険料の納入は個人で行わなければならない
・国民健康保険には扶養家族の概念がないので家族ひとりひとりの保険料を支払わなければならない

サラリーマンとフリーランスの保険制度比較図

サラリーマン フリーランス
加入 自動的に加入 自分で加入
負担割合 会社が半額負担 全額負担
支払い 給料から天引き 自分で納付
扶養家族 適用 適用なし

このように比較してみると、フリーランスは、「金額」も作業の「手間」も増えています。保険で支払う金額や将来もらえる年金のことを考えても、不安で仕方ないという方もいることでしょう。次の項目では、サラリーマンとフリーランスの保険の比較について、さらに詳しくみていきたいと思います。

【負担割合で比較】サラリーマンとフリーランスの保険

例として、東京都・協会けんぽに加入しているサラリーマンの場合をご紹介します。

平成28年東京都・協会けんぽによると、東京都・協会けんぽに加入しているサラリーマンの健康保険料は収入の9.96%を占めるようです。大企業に勤めている人が加入することの多い健康保険組合の場合は、協会けんぽよりも保険料率が低くなることが見込まれますます。サラリーマンの場合だと、収入の約30%が健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料となりますが、実際には、合計金額の半分を会社が負担してくれていますので、あなた自身は収入の約15%しか支払っていないことになります。「毎月こんなに給料から、引かれるなんて!」と給与明細を見て思うでしょうが、実際にはその倍の金額が引かれていることを理解しておきましょう。

一方で、フリーランスの場合はどうなるのでしょう?フリーランスの人が加入するであろう国民健康保険料は通常、お住まいの市町村や前年度の所得によって変わってきます。しかし、会社が半分支払ってくれていたサラリーマン時代よりも月額が高くなる方がほとんどです。また、扶養もできず、家族の人数分の保険料を納めねばならないのも、金銭的な負担が大きくなる理由となっています。

【作業の手間で比較】サラリーマンとフリーランスの保険

サラリーマンとフリーランスの保険加入・保険支払において、発生する全ての作業の手間で比較してみると、サラリーマンの方が圧倒的に業務量が少ないのは間違いないでしょう。

会社に属している以上通常は総務の人が保険の手続業務を全ておこなってくれますし、保険料は給与天引きになっているので、改めて支払う必要もありません。しかしながら、個人事業主であるフリーランスの場合は個人が役所に出向いて手続きしなければなりませんし、支払いも個人でする必要があり、手間がかかってしまいます。

正直・・・面倒だ!けれど、フリーランスも保険に入る義務がある

いざフリーランスとして仕事をしようと独立した際に、多くの人が面倒に感じるのが保険への加入です。どの保険がいいか検討すること自体、面倒だという人もいるでしょう。しかし、こればかりは避けては通れない問題。フリーランスとして仕事を始めるにあたって準備すべきことはいろいろありますが、その中でも面倒くさがらずに調べておくべき重要事項の一つが保険です。保険の加入は法律で義務づけられたものであり、保険に加入していない状態で病気をしたり事故にあったりすれば、多額の治療費が必要になります。さらに一家の大黒柱が突如死亡するという事態にも備えねばなりません。これまでは勤め先の会社が加入して払い込んでくれている状態だったのでよく分からないという人も、自分に必要な保険を選択できるように今のうちから情報収集しておきましょう。

日本の健康保険加入は絶対なのです!

それでも「健康保険には加入しなくてよい」と思っている方もいるかもしれません。何もないときに毎月高い保険料を支払い続けるのが無駄なことのように感じたり、実費で診療費を払った方がいいのではないかと思ったりすることもあるでしょう。しかし、日本の健康保険制度は強制的なもの。選択の余地なく、必ず何かに加入しなければいけない仕組みです。一定期間支払いを滞らせていると「短期保険証」に切り替わり、最終的には保険証没収、保険給付の停止などの措置をとられて資格を失うことになります。支払い能力があるにもかかわらず滞納しているとわかった場合は財産差し押さえといった制裁が加えられてしまうこともあります。

さらに、こうした公的措置があるだけではありません。医療費は、みなさんが思っている以上に高額なもの。民間の保険会社との契約もなく、保険に加入していない状態で診療を受けると、予想以上に大きな負担を強いられることもあります。フリーランスにとって自分の体は商売道具も同然な大切なものです。収入が安定しない状態を保障するためにも、事故にあったり病気になったりしたときでも安心していつでも病院で治療を受けられるように保険に加入しておくことをおすすめします。

知ってる?「フリーランス=国民健康保険」ではない

皆さんは、フリーランスの選択肢として、どのようなタイプの保険があるのか、それぞれの特徴をご存知でしょうか?いざ加入する選択するというときに、フリーランスの健康保険と聞いて真っ先に思い浮かぶのは国民健康保険(国保)ですよね。しかし、実は国保以外にもフリーランスの方の資格が認められ、加入可能な健康保険はあります。今回は4つの選択肢をご紹介しますが、それぞれ保険の種類で保険料のかけ方や負担額も大きく変わりますので、この記事を参考に自分にぴったりの保険を選択しましょう。

フリーランス必見!フリーランスという職種でも加入可能な健康保険 4つの選択肢とは?

フリーランス必見!フリーランスが加入できる4つの健康保険とは?

①定番!国民健康保険(国保)に加入する

国民健康保険は、市区町村などの自治体によって運営されており、医療分、後期高齢者支援金分、介護分(40から65歳未満の加入者のみ)の3区分の合計金額を、前年度の収入を基準にして徴収する仕組みになっています。そのため、これまで会社員として勤めていた方がフリーランスとして独立した場合、フリーランスになってからの収入に関係なく、昨年度の収入に応じて高額な支払いをするはめになることもありますので十分に注意が必要です。

また、国民健康保険には「扶養家族」といった概念がないため、年齢や収入に関わらず加入する人数分の保険料を支払うことになります。しかし自治体によって保険料のかけ方が異なりますので、住む場所を選ばずに仕事ができるフリーランスの方は保険料の負担が少ない自治体に引っ越すことで出費を押さえられることもあります。また社会保険にあるような「労災保険」や「疾病手当て金(病気や事故によるケガなどで長期間休む時に支給されるお金)」「雇用保険」などの制度もありませんので、民間の保険会社で事故やケガに備えた保険や生命保険などを見直し、契約しておく必要があります。

②家族も加入できる!前職の健康保険を任意継続

会社勤めをしていた人がフリーランスになるとき、退職日までに2ヶ月以上継続してその会社で社会保険に加入していた場合は、その保険を2年間「任意継続」するという選択肢を与えられます。加入するか否かは自由ですが、手続きは退職日の翌日から20日以内に行わなければならず、1日でも手続きが遅れれば加入できません。うっかりして加入期限を逃さないよう気をつけましょう。

この保険が任意継続できる期間は、2年間と決められています。これは最大2年の延長が可能だということで、期間中に他の健康保険に切り替えることもできます。2年間の保険料は退職時の標準報酬をもとに設定され、期間中は一定です。この2年間は家族も扶養家族として加入でき、保険料の負担がないないため国民健康保険よりもおすすめです。

しかし、それまでは会社が半分出してくれていた分も含め全額本人が支払わねばならず、1日でも保険料を滞納すれば脱退しなければなりません。さらに、2年間の継続期限のあとは別の保険に入り直す必要があります。継続期間である2年があっという間に経過して、次にどうするかを検討していなかったという事態に陥らないように気をつけてください。

③審査が厳しい?国民健康保険組合に加入する

国民健康保険組合は同じ職種にある300人以上の人たちで結成される組織です。すべての組合が医師、歯科医師、薬剤師で結成される「三師」、「建設」、「全国土木」、「一般」の4種類に分類され、フリーランスの方は基本的に「一般」のカテゴリの中から組合を選ぶことになります。

加入の条件は、本人がその職種についていて、かつ法人組織に所属していないことです。さらに、保険組合加盟団体の会員である必要があったり、厳しい書類審査があったりする場合が多く、住んでいる地域も限定される場合がほとんど。そう簡単に加入することはできないと言われています。

④文芸美術国民健康保険組合に加入する

③でご紹介した国民健康保険組合のひとつです。フリーランスの方で、文芸や美術、著作活動に従事していて、「東京コピーライターズクラブ」「フリーランス協会」「日本ネットクリエイター協会」などの組合加盟団体の会員は「文芸美術国民健康保険組合」という組合に加入できます。この組合に加入することで、福利厚生のサービスを受けることもできます。福利厚生の中には、勉強会やイベントへの無料参加なども含まれています。ただし加入できる職業が細かく規定されているので注意しましょう。

この保険は収入に関わらず月額の保険料が一律であるところが特徴で、所得が300万円を超える場合は国民健康保険よりも文芸美術国民健康保険組合へ加入した方が保険料を節約できます。ただし、各団体の会員になるために会費を払わなければならない場合もあり、保険料と合算してみたらあまり節約できていなかった…ということも十分あり得ます。加入の際はくれぐれも計画的に行いましょう。

試す価値あり!おすすめの保険料節約術とは?

試す価値あり!おすすめの保険料節約術とは?

ここまで、健康保険における4つの選択肢についてご説明しました。ここからは「試す価値あり!おすすめの保険料節約術」を、フリーランスのみなさんにご紹介します。保険料節約のためには、一体どうするのがよいのでしょうか。

おすすめ節約術①:国民健康保険以外の健康保険に加入する

先ほどの説明からも分かるように、国民健康保険は前年度の所得によって保険料が決まり、居住する市区町村によっても保険料に差があります。前年度の収入から、多額の保険料を納付せねばならない可能性があり、家族全員分の保険料を納める必要があります。一番有名だからという理由だけでその特徴をよく知らずに国民健康保険に加入してしまうのは賢い方法とは言えません。

所属していた法人から独立してフリーランスになる人の場合を考えると、前職の健康保険を継続する方法が最も費用を節約できます。退職してから20日以内が手続き可能な期限ですので、その機会を逃さないように素早く手続きしましょう。また、国民健康保険よりは国民健康保険組合や文芸美術国民健康保険組合に加入するなどの方法をとった方が最終的に支払う保険料を節約できる場合もあります。実際にかかる保険料は、収入によって変わってきますので、加入条件と保険の条件をよく検討し、よりお得な保険を選びましょう。

おすすめ節約術②:青色申告で、特別控除を利用して、節税にもつなげる

国民健康保険に加入することになった場合でも、青色申告で確定申告書を提出し、青色申告特別控除を利用すれば、65万円の控除を受けることができます。これは、保険料を算出する際に、収入のうち65万円を実際の所得から差し引いた額で計算してもらえるというもの。確定申告をきちんと行い、控除を受けることができれば、かなりの節税にもつながります。

青色申告は白色申告よりも煩雑な経理処理が必要となり、確定申告書を提出するにも高度な知識が必要になりますが、これを機に勉強して保険料の節約に役立ててはいかがでしょうか。

おすすめ節約術③:フリーランスで収入が少ないなら、扶養家族になる

フリーランスとして働き始めたばかりで、まだ収入が少ない方の場合であれば、社会保険に加入している配偶者や親の扶養に入ることも自由です。これが保険料の節約に効果的な方法です。

扶養の対象になる基準は、被保険者と三親等以内、年収130万円以下かつ被保険者の年収の半分未満であることが条件となります。また保険によって年収130万円を、年間収入から経費を差し引いた金額(=利益額)と捉えるのか、経費まで含めた金額(=売上)とするのかは判断が分かれるため注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?ここまでの記事で、「フリーランス=国民健康保険に加入しなければならない」という決まりはないことが、お分かりになったことでしょう。収入が安定せず雇用保険などの保障のないフリーランスとしては、将来的な年金の額もさほど期待できません。将来を見据えて、国民年金に上乗せして国民年金基金に入ろうかと検討しているという方がおられるかもしれません。そんな中で、毎月の固定費を抑えることは重要です。しかしその一方で、「健康保険」は日本人なら誰しもが必ず加入しなければならないもの。さらに、死亡やケガ、病気のリスクを保障してくれる民間の保険加入も必要です。民間の保険会社の中には、フリーランス用のサービスを展開しているものもあります。今回おすすめした節約術を参考に毎月の自己負担額を減らしていきましょう。

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